JAみやざき 宮崎中央地区本部は、太平洋にそそぐ宮崎の代表河川大淀川の下流域に広がる宮崎平野をとりまく1市1町、県庁所在地で人口約40万の中核都市宮崎市と国富町を管轄しています。

Dried radish

大根づくり

 大根は9月~10月にかけて播種を行い、11月下旬~翌年1月にかけて収穫されます。

 干し大根の大根は青果用大根(青首大根)とは違い、漬物沢庵用の細く長い品種の『白首大根』を使います。

 収穫された生大根は、洗浄し、大根やぐらにかけていきます。12月になると写真のような風景が田野・清武地域に多く見られます。

 宮崎は日照時間、雨の少なさ、冬の最適気温と栽培条件が揃っており、何より欠かせない寒風「霧島おろし」がふくことで大根乾燥にも非常に適しています。
 

大根を干す

 約2週間かけて天日干しを行うことで徐々に水分が抜け「干し大根」となっていきます。

 大根を干している間、雨に濡れてしまうとシミができてしまいます。それを防ぐために、雨が降るとやぐら全体にシートをかけます。
 また、気温が下がり過ぎて低温障害となってしまうことを防ぐため、やぐらの中で何台ものストーブを焚きます。
 こうして生産者は昼夜を問わず、大根やぐらを見守り、品質管理を行います。
 地元ではその様子を「子守りをする」と呼ぶほどです。

干し大根完成

 干しあがった「干し大根」はやぐらから下ろされた後、規格(サイズ・品質)ごとに選別されJAに出荷されます。

 JAの干し大根加工は昔ながらの製法で、一本一本丁寧に並べながら漬け込んでいきます。

 塩のふり方や隙間の無い漬け方は、長年漬物に携わってきた方々の熟練した技があるからこそ。

 熟成発酵期間を経て、沢庵つぼ漬けなど様々な用途に使用され、消費者の方々のもとへお届けしています。